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用意するもの
筆記用具

 

実施手順
1. 子供達に野生生物のすみかとしての校庭の質を向上させる方法を考えさせる。出てきた案には野生生物にとって悪影響を与えるものもあるだろう。野生生物の一部にとっては危険となるゴミ:砂塵や泥地を削減するために鳥が水を求めてやってくる沼地の舗装;対象となる害虫・雑草だけでなくその他の動植物にも影響を与えるであろう殺虫剤又は除草剤の散布;現状で空気浄化・酸素供給や多くの野生生物の食料源・隠れ家に役立っている木の除去、なども含まれているかもしれない。
2. 学校における問題や生態系を向上させるための提案を見た上で、子供達に実行可能で積極的なものを1つ選ばせる。複数選ばれた場合は多数決で選ばせることもいいだろう。多数決に先立って各案をクラスの中でアピールをさせることもできる。
3. 案が1つに絞られた時点で小さなグループ又は個人で問題の解決方法や実行方法を考えさせる。各案の文や絵、スケッチによってどう案が働くのか、どう目的が達成できるのかを説明させる。
4. できたものをクラスに対して発表させる。各案に対して質問等がでるだろう。全ての案が発表された時点で最もa)積極的でb)現実的でc)野生生物を助けd)持続的な貢献ができる案を選ばせる。
5. 学校管理者にとよって選んだ案が受け入れられなかった場合を考えて、代替案を1つ又は複数選ばせる。
6. 実行案と代替案が選ばれた時点で校長又は該当責任者に案を提示するクラスの代表者を選ばせる。実行に当たって実際又は書類上関係する清掃員や整地員、学校運営委員会なども忘れないようにする。提示する前にクラスや興味のある保護者達の前でのリハーサルは助けとなるだろう。リハーサルでは代表者が実際に発表する内容を述べ、出てきた質問等に答えることがよいでしょう。
7. 表者に案を提示させ、発表し、そして結果をクラスに持ち帰らせる。案が受け入れられた場合には、次にそのプロジェクトを成功させるために誰に連絡を取ったらいいかを確認する。実行に必要な許可を全て取り、子供達がプロジェクトを成功させられることを確認する。
8. プロジェクト目標を達成できた時点で子供達に結果の評価を行わせる。物事が予想通りに進んだか、予想外のことは起こらなかったか、計画では分からなかった問題はなかったか、もっと効果的に進められたのではないかなどについても検討する。

 

 

 

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